みかんちゃんとゆずちんの下僕の備忘録

ゆずちんの脱走癖

ゆずちんにはどうにもこうにも止められない脱走癖があります。

 

ことの発端はゆずちんが我が家にやってきた頃のこと。

寒い冬の日。

下僕が帰宅して普通に玄関ドアをあけると、とんでもない勢いで飛び出してきたものが。。。

 

それがゆずちんでした。

下僕は、買い物袋もバッグもその場において、追いかけました。

マンションなので外に行くことは考えられませんが、隣人の敷地内に入る可能性大のため、何が何でもめんどくさいことになる前につかまえないといけません。

そして、隣人に不用意にドアでも開けられて中に入りこんだらたまらないので、決してドアを開けないような状況を作り出すべく、大声でゆずちんの名前を呼びまくりました。

下僕の発狂寸前の勢いに負けたのか、ゆずちんはすぐに捕獲されました。

ま、ゆずちん、自分でもビックリしたのでしょう。あきらかにいつもいる部屋とは様子が違うし。

 

下僕は、まったく心臓が止まるか、息が止まるか、という状態。

思考回路だけは、絶対見失ってはいけない、見失ったらマジやばい、という感じ。

 

みかんちゃんは、こんなことなかったのですよ。

みかんちゃんも、脱走を試みようとしたことはありますが、実際には1歩も出たことはないのです。みかんちゃんは臆病な内弁慶だからね。ドアを開けっ放しにして宅配便の受け取りしていても決して脱走することはありません。

※玄関入ってきた人にかみついたことはありますけどね。脱走はしないのです。

 

ゆずちんは、その後も何回かマイルドに脱走しようとして、そのたびに下僕にとめられていました。

 

なので、ゆずちんは考えたのです。

下僕が帰宅したその瞬間を狙って飛び出せば良い。

そして、ゆずちん2度目の脱走を成功させました。

またしても、下僕はパニックになりながらも、隣人の目をまったく気にしない死にもの狂いで捕獲したのです。

 

ゆずちんは、エレベーターホールまでは行かないのです。

よその敷地にも入らないのです。マンションの中庭に逃げ込むこともないのです。

ただ、下僕とマンションの廊下を行ったり来たり走り回っているだけなのです。

ゆずちんは自分の部屋に戻ろうとしているようですが、なにせ、玄関のドアは閉まっているので、下僕が追いつく頃にはまた猛ダッシュで反対側に走っていくのです。

ゆずちんは、自分の部屋にも入れず、下僕がとんでもない形相でおいかけてくるのでとりあえず逃げてみて、もう、どうしたらいいかわからなくなってしまうわけです。

ゆずちんが疲れた頃に捕獲です。

 

2度の脱走で下僕は学習しました。

ゆずちんが玄関に出られないようにすればいい、と。

なので、今は、玄関に出られないようになっています。これで、帰宅時の脱走は完璧に防げます。

 

ところが、そんなことでめげるゆずちんではないのです。

下僕の帰宅時がダメなら、外出時を狙えばいいのです。

なにせ、下僕は毎朝外出するのだから。

下僕が外出の準備を始めたら、玄関の靴入れの下に隠れて外に飛び出す準備をするのです。

 

おかげで下僕は外出10分前は、ゆずちんとの戦いです。

カシャカシャ音の出るおもちゃを使ってゆずちんを靴入れの下から誘いだし、玄関に出られないようにしなくてはいけない。

ゆずちんとの頭脳戦は、ジュラシックワールドのラプトルとの頭脳戦みたいなものです。もう、頭良すぎてこまっちゃう。

※自慢じゃないですよ(笑)

 

でもね、このゆずちんの脱走対策のせいで、下僕は大切なものを失ったのです。

それは、みかんちゃんのお出迎え。

みかんちゃんは、ゆずちんが来るまでは、ずっと玄関で「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」をしていたのです。

仕事で疲れて帰っても、玄関あけたらそこにはみかんちゃん。

下僕の帰りを待っているのですよ。

もう、それはできなくなりました。残念。

 

みかんちゃんのお出迎えと、ゆずちんの脱走対策、両方を実現できる方法があるといいんですけどね。